ジャックニコルソン主演、とある平凡な老人が定年を迎えた以降のはなし。
シュミットは昔は夢高き若者であったが、定年を迎えてみるとそく普通の平凡な老人となっていた。会社にも必要とされなくなり、妻は急死。娘には億劫にされる。
そんなシュミットはあらゆる場面において寂しい表情をにじませる。しかしその寂しさは定年退職後の虚無感や、妻に先立たれた孤独感からくるものではなかった。シュミットがもつ深い寂しさにはどこか自分と通じるものがあるのだ。いや、もしかしたら心の奥底では誰でも持っている寂しさなのかもしれない。
誰かに本当の自分の事をわかってほしい 誰かに自分の存在意義を認めてほしい
最後のシーンでシュミットが見せた一筋の涙の中には、深い喜びともなんともいえない意味がこめられていたに違いない。
さすがにジャックニコルソンの、表情に微妙なニュアンスを含ませる演技等は評価に値する。
ただ個人的に最後のシーンは、先が読めてしまっただけに、もっと違う終わり方をして欲しかった。
しかもいきなり終わったからちょっとびびった。。